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ビスクドール144

「ねぇ、類何かあったの?」

「‥母さん今起きたの?」

「ええ、つくしちゃんは起きてるの?
朝食を一緒にしましょう?」

「牧野は居ないよ。」

「えっ?」

「朝早くに、あきらの処の夢乃さんが無理やり連れて行った。」

「まあ、類は一体何をしていたの?」

「何って寝てたに決まってるじゃない?決まりきった事聞かないでよ。」

「でも、普通気づく筈でしょう?」

「自分だって寝てた癖に、母さんも気付かなかったんだから
俺のせいにしないでよ。」

「じゃあ、クリスは一体何をしてたの?」

「クリスの勤務前にやって来たらしいから、
クリスには事後報告がいってるんじゃない?」

「まあ、クリスが来てない事を事前に気付くなんて
夢乃さんやるわね。」

「感心してる場合じゃないと思うけど、ここの警備の人間増やすべきだね?」

「そうかしらね?クリスに相談しておくわね?
それで、つくしちゃんの居場所分かったの?」

「今、探してるから邪魔しないで。」

「類ったら、怖いのね?」

「当たり前だろう?牧野を勝手に奪われたんだから。」

「相手は夢乃さんだもの、身の危険は無いのだから落ち着いたら?」

「落ち着けって?電話も通じないのに?」

「それは、大変だわ・・直ぐに見つけましょう?
クリス、至急美作家の人達が何処にいるのか調べて頂戴。」

「奥様、畏まりました。」




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ビスクドール143

類はあきらに直ぐに電話を掛けるが電源が入ってない。

「お客様のお掛けになられた電話番号は電源が入っておりません・・・」

わざと、電源切ってるの?


その頃つくしは・・・。

「夢乃さん、一体こんな朝早くから何処に行くんですか?」

「あら、早く行かないと混むのよ?」

「だから何処へ?」

「夢の国よ!!」

「夢乃さんの国って?」

「いやだわ、つくしちゃん。夢乃の国じゃ無く、夢の国よ!」

「???夢の国って何処にあるんですか?」

「あら、日本にもあるじゃない?」

「日本にもある?」

「くすっ、お姉ちゃま・・ネズミさんのテーマパークの事よ。」

「ネズミさんのテーマパークに、行くのよ。」

「あゝあそこですか、‥フランスにもあるんですね?」

「ええ、パリにあるのよ。」

「でも、私類に何も言わないで来たので‥・それに、パジャマじゃ行けませんよ?」

「類君の事なら任せて頂戴、それに着替えも用意してるから
安心して頂戴。」

安心してと言われても・・
類を置いて来たって、知ったら怒ると思うんだけど・・。
はあっーお金持ちの行動はイマイチ分からないな?
その為に、リヨンからヘリを飛ばして来たって?
それって、一体幾らするの?
きっと高いんだろうな・・。


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ビスクドール142

仕方ないので、類は電話が切れた後

PCに向かいキーを叩く・・

検索してるのはパリのテーマパーク ネズミと言うキーワードを入れたら
いとも簡単に探してたものが見つかった。

「夢の世界//へえっ、噂には聞いてたけど凄く人気があるんだ・・・。」

公式サイトのページを捲り、人気のアトラクションやショー等の
時間の確認やチケット購入、それから一番良さそうな
レストランを予約して、必要なものは何枚もプリントアウトして
満足そうに類PCを閉じた。



これで、牧野が喜ぶ告白場所が見つかった。
後は牧野を誘うだけだ。

類はキングサイズのベッドに寝転ぶと安心して目を閉じた。

翌朝

牧野を捜すが、牧野が居ない。

「牧野は何処にいる?」

「類様、牧野様でしたら、先程美作の奥様がお見えになり
牧野様をお連れになってしまいました。
申し訳ございません。」

「何だって?そんな筈が・・・
美作家はリヨンに居るんじゃなかったの?」

「何でも、早朝早くヘリで急いで来たとおっしゃって・・
牧野様は、寝起きのままで連れて行かれました。
クリスさんが居れば良かったのですが//勤務前ですので。」

「何故、俺を起さないんだ?」

「美作の奥様にも類様にお話をとお伝えしたのですが、
何せ、行動がお早くて・・。」

「母さんは何をしていたの?」

「奥様もまだお休みでしたので、類様申し訳ございません。」

「‥話は分かった‥後は俺が美作に事情を聞くからもういいよ。」

「本当に申し訳ございません。」


あきら、これどういう事?執事のクリスが8時から勤務って知ってて
態と早い時間に牧野を攫いに来たの?
あきら、絶対許さないから!!!



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ビスクドール141

「ねぇ、それでさ・・あきらどうしたらいい?」

「まあ、事情は分かったけど・・牧野は普通の女とは
違うからな・・普通俺達F4の誰かに告白されて、
ムードが無いって言えるのは‥牧野だけかもな?
そう考えれば、類は凄い女を好きになったって事だが、
あいつは、記憶を失くした司に猛烈にアタックされたから・・
恋愛の感覚が麻痺してるのかもな?」

「司の事は、今、関係ないだろう?」

分かってるさ、牧野が司に好きだと告白された時
傍に居たんだから‥嫌な事を思い出させないでくれよ・・
あきらのバカ!

「あゝ悪い・・すまなかった類。」

司の事は、流石に不味かったな。
そういえば、司はあれからどうしたんだろう?

「類、牧野に告白するなら…面白くて楽しい場所がいいんじゃないか?」

「面白くて楽しいって‥それ何処だよ?」

「そうだな、やはりテーマパークかな?」

「テーマパーク?」

「あゝパリにもあっただろう?ネズミのテーマパーク夢のテーマパーク。」

「ネズミ?それ何処にあるの?」

「お兄ちゃま、テーマパーク?」

「私達も行きたい~。」

「絵夢、芽夢今電話中だ。静かにしろ!」

「だって、お兄ちゃま・・あそこ行くのでしょう?ネズミさんのテーマパーク!!」

「煩い!!静かにしろって言ってるだろう?」

「どうしたの、あきら君大きな声出して。」

「お母様私達もパリのテーマパーク行きたい。」

「いいでしょう、お母様?」

「まあ、パリのテーマパークですって?いいわね、行きましょう
そうだ、つくしちゃんも誘いましょうね?」

「わあ―いつくしお姉ちゃまもご一緒なの?」

「嬉しいわ。」

「あきら、どうしたの?今つくしの名前が聞こえたけど?」

「類、悪いが双子達に話を聞かれた・・場所は自分で探してくれ悪いな。」

「ツーツーツ・・あきら?電話切れてる・・」

あきら、俺・・まだ大事な事を聞いてないんだけど?




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ビスクドール140

「もしもし‥類か?」

「やっと電話に出た、あきら今何処なのさ?」

「何だよ、闇から棒に‥挨拶ぐらい無いのかよ?」

「あきら、元気だよね?これでいい?
あきら、今フランスに来てるんでしょう?」

何だよ、その投げやりな挨拶は・・。

「あゝだが、お前が居るパリじゃないぞ?
俺達が今いるのは、リヨンだ。」

「リヨン?」

「あゝ双子達がギニョル劇場の人形劇見たいんだとさ。」

人形劇?そんなの見なくてもいいじゃん・・。

「いつ、それでパリに来るの?」

「早くて、明後日かな?展覧会には間に合う様に行くけど、
それがどうした、何かあったのか?」

仕方ない直接聞こうと思ったけど//電話でもいいか?

「あきら、告白の仕方を教えてよ。」

「告白?って…あの告白の事か?」

オイオイ、お前ついにやっとかよ?

「恋愛の事以外で、俺があきらや総二郎に聞
く事があると思うの?」

そりゃあ、まあそうだが。なんかムカつく。
それが人にものを尋ねる態度なのか?

「…お前本気なのか?本気で告白をするつもりか?」

牧野に告白って、お前らに今更それが必要なのか?
お前達お互いに気持ち分かってたんじゃねぇの?

「する。・・いや実はもうしたんだけどさ。」

「した?告白したのか・・」

したんなら、今更それこそ2度も必要か?
告白って、普通は1回だぞ?それとも別に相手にか?
どういう事だ?

「だけど、ムードが無いって言われて。」

「はあ?」

「ムードってやっぱり大事なの?」

「そりゃあ、当たり前だ。女にとってはムードは重大だぞ?」

「そうなの?ムードってどうしたらいいの?」

「例えば、ホテルのバーで夜景を見ながらとか。」

「それは無理、あいつは酒に弱い。」

ああ、そうだったな。牧野がバーとか行く筈無かったな。
未成年の癖にって怒るだろうな?
んっ?告白の相手は牧野だよな?今更、相手は静って‥訳じゃ無いよな?

「じゃあ、レストランで食事は?」

「食事は駄目、それでムードが無いって言われた。」

「お前、何処のレストラン使ったんだ?」

レストランではなかったけど・・

俺達クラスが使うレストランならムードはそれなりにあるだろう?
ムードが無いって?余程の事があったとか?
ここはまず、告白の相手を一応確認しとくか?

「なあ、類・・相手は牧野だろう?牧野が大体ムード何かを気にするのか?」

「それが、したんだから仕方ないじゃん。」

「類、最初から事情を話せ‥お前の話が俺には全然、全くわからん。」

「だから・・」

類はあきらに長々と事情説明を始めた。



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