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ビスクドール105

部屋の灯りを消して、映画始まる。

類と隣り合わせでカウチに座ってみる。

類の部屋にはいつの間にか、2人掛けのカウチとテーブルがセットで用意されている。
テーブルにポップコーンを置き、
飲み物を二人分。
類はアイス珈琲、つくしはオレンジジュース。

本当はコーラーって頼みたかったけど
花沢家には無いだろうって思ってた・・・。

「良かったらコーラーもあるよ?」

「えっ?コーラーがあるの?」

「うん。」

類は部屋の冷蔵庫からコーラーを出して来た。

「やっぱり、ポップコーンにはコーラーだよね?」

いつの間にか2人の距離が近くなる。

ポップコーンを取ると、類の指に当たりそれだけでも
ドキリとした。

「あっごめん・・。」

「こっちこそ・・」

つくしは映画の内容処じゃ無く・・隣の類が気になる。

類の横顔の方が気になって、映画を見るのに集中出来ない。

まだ映画は序盤だ。

だが、既につくしは話についていけない。

気が付けば、ポップコーンばかり口にしてた。
そのせいで喉が渇いて、コーラーのお替りが欲しくなった。

つくしの紙コップが空なのに気付いて、
類がコーラーのペットボトルを差し出した。

「あゝありがとう。」

「うん。」

「映画・・面白いね?」

「うん・・。」

本当は訳の分からない内容だが、日本の時代劇の大河ドラマの
みたいなものらしい事は分かった。

紀元前の中国を舞台に天下の大将軍を夢見る少年と
若き王が困難に立ち向かいながら
中華統一を目指す壮大な物語。
人気の漫画が原作だ。

「漂・・死んじゃったね?可哀想、信。
どうなるんだろうね?」

「うん。」

「私、この俳優さん好きだな。」

「どいつ?」

「この信役の人。」

「山崎賢人・・って言うんだって。」

「そんな名前だっけ?」

「好きなのに・・知らないの?」

「あゝそこまでは・・前にテレビで見た時ね?演技が上手だなって思ったんだ。
だから名前までは、憶えて無かったんだ。」

「ふーん。」

「あっ、漂が生きてた。あれ、でも確かにさっき死んだよね?」

「あれは、泰の国の王嬴政・・1人2役ってやつ?」

「ふーん、類これ前にも見たの?」

「映画じゃなく原作見たよ。」

「そうか、漫画が原作なんだ。最近漫画が原作って多いね?」

「そう?」

「うん、有名なのはやっぱり逃げ恥じとか?義母むすとか?
凪のお暇もそうでしょう?
それから、古いけど・・花より男子なんて‥最高。」

「えっ?」

流石にそれは・・・。





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ビスクドール104

類の部屋に入ると類は壁のスイッチを入れた。

「おおっ‥何これ‥凄い!!」

壁に白いスクリーンが降りて来た。
壁に内蔵されたスピーカー?

「映画見る為に付けたんだ。」

「…映画の為だけにこれをつけたの?」

お金持ちって、やる事がすご過ぎよね?
映画館で見た方がいいんじゃない?
流石・・・出不精の花沢類だね?人混み嫌いで出掛けるを嫌うもんね?
道明寺なら映画館全部を貸し切ってしまうんだろうけど
そんなのさえ、花沢類は面倒くさいんだね?

牧野と一緒に映画見たかったから。
揃えたんだ・・・。

「うん、音も凄いよ・・アクションもの見る?」

「うん。」

「何がいいかな?あっキングダムって映画はもう見た?」

「ううん、見てない。」

「じゃあ、これにしよう。」

コンコン

「お待たせしました、ポップコーンとお飲み物をお持ちしました。」

「ありがとう。」

「ありがとうございます。」

「うわっ、本格的ですね?本物の映画館みたい。」

「味はキャラメルと塩です。どうぞごゆっくり・・。」

はな枝の持って来たポップコーンは映画館で食べるのと同じ容器
飲み物は何故か花沢家では珍しい・・紙コップに紙ストロー。

「なんか、拘りが凄くない?」

「そう?だって‥どうせなら映画館と同じ物食べた方がいいじゃない?」

折角、家で見るなら私はアイスとか、ハンバーガーとかでいいけど?
あっ、ピザもいいかもね?

「牧野、ポップコーン食べてみなよ?」

「うん、でも?2個も多すぎない?」

「平気だって‥直ぐ無くなる。」

「無くなるかな?」

「美味しい・・。温かいね?作り立てなの?」

「うん、ポップコーンメーカー買ったんだ。」

「ポップコーンメーカー?そんなものがあるんだ。」

「うん、家庭用らしいけど‥本当は業務用が欲しかったけど
邪魔だって‥シェフの田崎が怒るんだ‥だから家庭用。」

「それだって、こんなに美味しいなら全然いいよ。」

つくしはポップコーンを頬張り乍ら笑顔で言った。



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ビスクドール103

「それでは、これで準備させて頂きますね?」

「あの、はな枝さん本当に私困りますから。」

「牧野様、お疲れでしょう?今冷たいデザートを用意いたしますわね?」

「だから、はな枝さん・・。」

「これとこれをフランスの荷物の中に
ええ、類様の荷物とご一緒にね?」

「はい。」

「これは、当日のですから、ハンガーに掛けておいてくださいね。
あゝこのバックと靴も一緒にね。
後はデパートの外商に返すものだから、納戸に片付けて頂戴。」

「はい。」

はな枝さん、ふっ―忙しいのは分かるけど私の話も聞いてよ・・。
いや、聞こえてて態と無視してるのね?
はな枝さんの立場も分かるよ、分かるけど・・
それじゃあ、困るのよ。

もうどうすんの?つくし・・。
美作でも同じくらいの洋服用意されてるのに・・。
ちゃんと断ったのに‥言い方が駄目なのかな?
でもさ、これ以上どうすればよかったの?
はな枝さんに、これ以上言えないよーーーぉ。

ここはやっぱり、
花沢類に言うしかない・・よね?

「牧野、終わった?」

「うん。あのね・・・」

「じゃあ、俺の部屋で、映画でも見ない?」

「映画?」

「色々あるけど・・アニメもあるよ?」

「うん見る。」

服の件は後でもいいか・・映画久しぶりだし。
類と見るなんて‥嬉しい。
服の事は、はな枝さんのいる前じゃ言えないしね。
類には送って貰う車の中で話そう。
きっとわかってくれるわ。

「では、類様のお部屋に冷たい飲み物とポップコーンお持ちしますわね?」

「うん宜しくね。はな枝」


花沢類の家にポップコーン???
そんな物あるの???

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ビスクドール102

二人っきりになった類とつくし

つくしは、ケーキを美味しそうに食べている。

「牧野、後ではな枝が何か用があるって・・。」

「はな枝さんが?何だろう?」

「ケーキ食べてからでいいって。」

「うん・・もぐもぐ・・花沢類は食べないの?」

「俺はいいや。」

「そう?もぐもぐ・・・美味しい。」

「ねぇ‥牧野はあのビスクドールと話が出来たりするの?」

「えっ?ぐっ・・んっごほごほっ・・・。」

「大丈夫?」

「だって‥花沢類が変な事を突然言うから・・・。」

「あんたが‥ビスクドールの事気にしてるからさ。
この間・・あんたがあのビスクドールに話し掛けてるのを聞いたんだ。」

「えーっ・・いつ?」


これは、もしかしたらチャンスかも知れない。
花沢類が信じてくれるかどうかは怪しいけど。

もしも信じてくれたら‥ビスクちゃんは美作さんの邸で暮らせる。

「類様、牧野様をそろそろ・・お借りしても宜しいですか?」

「はな枝・・。」

「私に何か御用ですか?」

「ええ、こちらに来て頂けますか?」

「ちょっと行って来るね?」

「あゝ・・。」

はな枝に連れて来られた部屋には、ドレスやワンピースが大量にあった。

「はな枝さんこれは?」

「牧野様のお洋服でございます。」

「私の?」

「はい、フランスに行く為に用意させました。」

「困ります、洋服ならもうありますから。」

「それでは困るのです。こちらは奥様に頼まれて用意させて頂いたので
先ずは、試着して頂かなくては・・。」

「でも・・」

「さあ皆手伝って頂戴。」

「「「はい」」」

いつの間にか、メイドさんの手によって着せ替え人形の様に
とっかえひっかえ、洋服の試着が始まった。
この展開は・・
これじゃ、美作家と同じだ。



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ビスクドール101

一先ずは、ビスクちゃんが痛い目には遭わないで済んだ事が
嬉しいつくし。

「ねぇ‥皆お腹空かない?」

「牧野、お腹空いたの?」

「うん、なんか安心したらね・・ぐっーぅ。」

「牧野は一体・・何に安心したんだ?」

「えっ?それは・・。美作さん・・・。」

「ツクシちゃん、俺らに隠し事は良くないぞ?」

「西門さん・・。」

「牧野はビスクドールが乱暴にされなくて‥安心したんでしょう?」

「流石・・花沢類だね。そうだよ‥ビスクちゃんが乱暴に扱われたら可哀想だもん。」

「乱暴にって?あいつらはビスクドールのプロだろう?
扱い方だって丁寧だったぞ?」

「だって・・」

「・・何か他にも隠してないか?」

「ううん、そんな事無いよ?あゝお腹減った‥はな枝さんにケーキ出して貰おう。」

コンコン

「皆様、お茶の用意が出来ましたのでどうぞ?」

「はな枝さん、グッドタイミング。お腹が空いて
今、ケーキをお願いしようと思ってたんです。」

「まあ、そうですか?沢山ございますから・・一杯食べてくださいね。」

「はーい。」

テーブルにはケーキの他にもフルーツゼリーや、
一口サイズのピザやフルーツパイもある。

まるでホテルのデザートバイキング状態だ。

「皆は先に食べてて、俺はビスクドールをしまって来る。」

類はそういって自分の部屋に戻って行った。

「西門さん食べないの?」

「俺はコーヒーだけでいい。」

「美作さんは?」

「俺もお腹は空いてない。」

「こんなに美味しいのに?」

「ツクシちゃんが皆の分食べろよ?」

「幾ら私だって‥そんなに食べられないよ?」

「そろそろ、俺は帰るかな?」

「あきら、帰るのか?」

「あゝ約束があるんだ。」

「じゃ、俺も帰るか・・。あきら何処まで行くんだ?
途中まで乗せて行ってくれ。」

「あゝいいぞ。牧野、帰りは類に邸まで送って貰え・・」

「うん。皆本当に帰るの?」

「あゝお袋には内緒な、総二郎と出掛けたって言っておいて。」

「また、マダムとデート?口止め料は高いわよ?」

「あゝ今度なんか美味しいものを御馳走する。」

「あきら、総二郎もう帰るの?」

「あゝ、約束があるんだ。類、牧野と二人っきりにしてやる。
後で牧野を俺の邸まで送って来てくれよ?」

「それはいいけど・・。」

「じゃあ、牧野またな?」

「うん、またね西門さん。美作さんあまり遅くならないでね?」

「あゝ分かってる。」




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