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beloved 144

類が入った店のオーナーは恰幅のいい
マスターとママだった。二人共気持ちいい位にふくよかで
人柄がいいのか、マスターとママを慕い客達は皆この店に来る様だ。
二人は気前が良くサービスもいいようで、店は客であふれている。

類の空っぽになった皿を見ると、ママは類のお皿に気前よく、大きな茹で蟹を2匹載せた。

「今獲れ立てだよ?今馴染の漁師が持って来てくれたんだ。お兄さんこれはサービスだよ
たーんとお食べよ。あらビールが無いじゃないか、あんたビールのお代り。」

「あいよ。兄ちゃん美男子だね?この街にはあんたみたいな王子様は珍しいよ。
さあ、どんどん飲み理とはなよ。」

「えっ?こんなにサービス?」いいのかな?

「あゝそんな食べ方じゃダメだよ、蟹はこうしてむしゃぶりつくんだよ。」

「本当だ、これ凄く旨い。」

本来の類ならこういう風に蟹を手でさばきながら豪快に口に運ぶような事はしないだろうが
今は過去を全て忘れて覚えていない類は、教えられる事は赤ん坊のように素直に
従い受け入れた。そして教わった通りに豪快に蟹にむしゃぶりつく。

類の前に、生ジョッキーのグラスを置き豪快に笑うマスター。
類は無銭飲食を考えたら居た堪れないが、まあなるようになるさと、蟹を食べてビールを飲んだ。
蟹は思った以上に美味しい。

時間が経つにつれて、客達は騒ぎ過ぎたのかいつの間にか静かなギターの音色が
静かな音楽を奏でる。それは類も良く知ってる歌だった。

500Miles・・・。

If you miss the train I'm on, you'll know that I am gone
You can hear the whistle blow a hundred miles
A hundred miles, a hundred miles, a hundred miles, one hundred miles
You can hear the whistle blow, a hundred miles
Teardrops fell on momma's note
When I read the things she wrote
She said "we miss you hon', we love you
Come on home"
Well I didn't have to pack
I had it all right on my back
Now I'm five hundred miles away from home
Lord I'm one, Lord I'm two, Lord I'm three, Lord I'm four
Lord I'm five hundred miles away from home

懐かしいような歌・・・。何故かこの歌を聴きながら類はいつしか眠ってしまった。

「あら、このお兄さん寝ちゃったよあんた。」

「あゝそうみたいだな。疲れてるのかな?仕方ないベッドに運ぶか?おいジョナサン
悪いがこいつの足を持ってくれないか?」

「マスターこいつを家に泊めるのかい?」

「あゝ仕方ないだろう?起こしても起きないんだし・・。
外に追い出したら確実に凍死しちまう。」

「相変らず、あんたら夫婦はお人好しだね?こいつが泥棒だったらどうするんだ?」

「こんな優しい顔した泥棒なんていないよ・・・。」

「そうそう、それに・・このお兄さん亡くなった息子と同じ位の年なんだ・・。」

「あゝ息子のカイルか…そう言えばもうあれから・・・3年経つんだな・・・。」

この店のマスターとママには18歳の息子カイルという一人息子がいたが、嵐の海で亡くなった。
だから、同じ年恰好の人を見るとこの夫婦は何故かお節介を焼きたくなるのだ。

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アラサーで何が悪い?41

つくしはとても疲れていたのだと思う。フカフカのベッドに柔らかな温もり
時々優しく抱っこされるような安心感が眠りを更に深くする。
自分の素肌に気持ちいい温もりが伝わる。

あれっマッサージ受けてるみたい?
気持ちいもっと・・・もっと触って・・・。
心だけの声だった筈が、はっきりと口に出していた。

「そうか・・ふーん牧野はもっと触って欲しいんだ?」

類の手は遠慮なく、つくしの身体を弄って行く。
胸の膨らみを指で触り、そしてもっと大胆に蕾を弄る。
つくしの甘い声が部屋に響く

「あっあ・・・んっ・・・。」

暫く胸への愛撫を愉しんだ類は、今度は大胆にも太ももに手を伸ばして
何度も滑らすように行き来させた後、ショーツのクロッチ部分から指を滑りこませた。
そして薄いヘアーを掻き分け、一番敏感な突起を何度も撫でまわした。
蜜穴からトロリ~と蜜が溢れて来るのを指で掬い、そして突起を弄る。
ぷっくりと腫れたそこを何度も何度も責められて
つくしは目を覚ました。

「あっあん・・いやあ・・なにを・・・なにをしてるの?」

「あんたが触れって言うから触ってる。」

「やだ・・それは夢だと思って・・・。ねぇ類駄目・・やめて・・変になる。」

「やめられないよ?俺ももう興奮してあそこが・・立って来た。」

「駄目だよ私達そういう関係じゃないでしょう?」

「いいんじゃない?もう立派な大人だもの。男と女が一つのベッドの中でやる事なんて
皆同じだよ?あんたもこんなに濡らしていて・・・今更止めるなんて無理でしょう?
ここ・・俺の指を咥えこんで離さないし?」

「でも・・・。」

「煩いな・・・その口俺の唇で塞いじゃうよ?」

「あっああん・・・・。」

類の舌が口内で絡み唾液が絡み合いもう抵抗する事出来ない程類の思いのままだった・・。

二人は重なり合いそして、類の愛撫につくしは身を任せた。

相性の良い二人は、何度も極上の快感を得た。

何度も何度も類の愛撫に逝き、啼き続けて声も涸れて身体が動けなくなるまで

類に愛されたのである。二人の身体は離れることなくそのまま繋がったまま

朝を迎えた・・・。

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beloved 143

ベーリング海海域

一機の自家用ジェット機が、エンジンから火を噴きだして海上着陸をしたのを目撃したのは、
蟹業をやっている船長のケントと乗組員。

漁船からは、だいぶ離れていたが、すぐに海上警備隊に無線で知らせた。
ジェット機の翼の一部に人が掴まっていて波に流されていくのが見えた。

「船長、あそこ・・人がいますよ。」

「あのジェット機の乗客だろうな?・・・あのままだと危ないな。仕方ない人助けするか?」

「はい、俺救命ボート下ろして来ます。」

「あゝ頼んだぞサム。」

救命ボートに乗せられたのは男性で長身の男だった。漁船に引き上げて
怪我が無いかを調べたがかすり傷があるが、息はしているし大丈夫だろうと
一先ず船内の仮眠室に寝かせた。

その時蟹の大漁のポイントが見つかったと仲間から無線が入り漁船はジェット機から離れた。

そう助けられたのは、類だった。類は無事に生きていたのだ。
だが漁船はどんどんジェット機の場所から離れて行く。
類も意識のないままそれには気付かない。

蟹の大漁に船長も乗組員も蟹に夢中になり、助けた類の事は忘れて居た。
大漁に蟹を船に載せて、港に着きそのままお祝いに酒を飲み行く船長と乗組員達。
船には誰も居なくなり、数時間後類は目覚めた。

「あれっここは何処だろう?・・・・。どうして俺はこんな場所に居るんだろう?
何だか寒い・・・・。」

類は起き上がり船内をウロウロしてみたが誰もいない。仕方なく船を下りた。
見覚えの無い街。どうやら港町らしいことは雰囲気でわかった。
お腹が空いて倒れそうである。何処かレストランでも無いかと探す。

1軒のビアレストランらしい店を見つけてそこに入ってみる。

「いらっしゃい、あんた見かけない顔だね?何にする?」

「えっとお腹空いてるんだ、ここのおすすめはなに?」

「サーモンかな?」

「へえ~じゃそのサーモンをそれとビール。」

「サーモンはフライがいい?それともムニエル?」

「ムニエルで。それとこのポテトフライも。」

「はいよ。」

店には奥の方で楽しくギターを弾きながら歌ったり踊ったり酒を飲んで騒いでる。

サーモンのムニエルにポテトとビールが運ばれて来た。
お腹の空いてる類はそれを美味しそうに食べた。
お腹一杯になると、類は自分の名前を何故か覚えていな事に気付いた。
あれっ?俺って何処からここに来たんだろう?
何をしにここに?うーん考えても名前もここにいる理由も分からない。
それに最悪な事にどのポケットにもお金も財布も何も入って無かった。
無銭飲食はまずいと思ったが、逃げる事も出来ない。
類は途方に暮れるしかなかった。

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アラサーで何が悪い?40

一先ず、助け出されたつくしは類の執務室で休む事になった。
長時間エレベーターの中で過ごしたつくしの、ストレスはかなりのもので
そして、あの簡易トイレ事件は、つくしの一生の恥になりそうな事件である。

「はあああっ・・もう恥ずかしくて恥ずかしくて・・ここには来れないよ。」

「何を言ってるの?あれくらいの事で・・。」

「あれくらい?花沢類には乙女心は分からないわよね?もういい・・。」

「拗ねないでよ、牧野・・・。」

「だって、だって・・・。」

「くすっ、あんた昔も・・・同じような事あったよね?」

「昔って?何よ…そんな事二度も起きる訳・・・あっ、あゝ・・」

「想い出した?」

「・・・うん。確かに類にそういう恥ずかしい場面を昔も見られた事想い出したよ。」

「青山のカフエだったよね?牧野と初めてデートして・・・。」

「うん・・・そうだったね。トイレに入って鍵を忘れて・・・。類が入って来たんだよね?
あのさ…あの時本当に私の・・・パンツ見なかったの?」

「・・・・そんな事まだ気にしてたの?」

「だって・・・。」

「見て無いよ?あんたの叫び声に驚いたからね・・・。」

「・・・・だってまさかトイレの最中に人に見られるなんて思っても居なかったから、
確かあの時も類、私に言ったよね?鍵くらい掛けときなよって・・・・。
私、どうしてこの人はこんな時に平然とそういう事言えるのか不思議だったんだよね?
普通見られた方も恥ずかしいけど、見た方も相当恥ずかしくない?」

「そう?でも多分俺も顔が赤かったかもよ?覚えていないけどさ。」

「そんな事なさそうだけど?」

コンコン

「社長、大渋滞は解消したようですがどういたしますか?」

「じゃあ、車を廻して牧野を送り届けるから。」

「畏まりました。」

漸く家に帰れる事になりホッとしたつくしは、疲れたのか車の中で眠ってしまった。
起きないつくしを抱き上げてつくしを部屋まで送る事にした類は
車に先に戻る様に伝えてつくしを抱き上げ部屋に連れて行く。
上着や、スカートを脱がせ下着姿にさせてベッドに寝かせ
類もスーツやワイシャツを脱ぎ捨て、下着姿になり
つくしの隣に滑り込みそのまま眠りについた。

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beloved 142

つくしが日本に戻って来た。
戸倉先生や朱鷺先生、あきら、総二郎そして田村夫妻が見守る中
ストレッチャーに乗せられ、安静を保ちながら一先ず病院でお腹の赤ちゃんと
つくしの母体の検査が行われた。2日ほど検査入院後退院して
つくしは戸倉先生の洋館にお世話になる事になっている。
ケビン会長は、つくしのメイドはNYから連れて来なかった。
それは、キャサリンを意識しての事だった。
何故かつくしに付けていたメイドのエミリーが怪しいと感じたのは単なる勘であったが・・・。
つくしが日本に戻り子供を産む以上はNYに暫くは戻る可能性は低くなる
それ故、つくしのメイドは必要では無くなり、エミリーを解雇した。
エミリーは突然の解雇に納得が行かなくてキャサリンに泣き付いたが
キャサリンは日本につくしが戻った事で安心しきっていて、もうエミリーの
事などどうでも良かったから、相手にもしなかった。

つくしが入院した理由や何故花沢類が、クルーズ家のプライベートジェット機事故に遭い
行方不明になったのか、何故日本から花沢類がNYに来ようとしていたのか
そういう事には関心が無くなっていた。
キャサリンは邪魔者だったつくしがこのまま、日本に暮らすことになればいいと
それだけを願い、それだけを切望した。

ケビンが日本にその為に行こうと、キャサリンはどうでも良かった。
キャサリンには息子のカイトさえ、クルーズ家の跡を継ぎ
自分の傍に居てくれたらそれでいいのだ。
後継者候補はカイトだけでいいのだから・・・。

検査の結果つくしもお腹の赤ちゃんも異常はなかった。
つくしの世話に、花沢家からはな枝が戸倉先生の洋館に来る事になった。
ケビンは花沢類の両親に、つくしの妊娠を知らせた。
最初は戸惑った類の両親であったが、類のもしかしたら形見となるかもしれない
命に出産を反対する事は無かった。
それは類の意思でもある事は、類がNYに行った事で分かっている。
はな枝につくしの世話を頼んだ事も、そういう類の両親の想いがあったのだ。

戸倉先生の洋館には、猫のミエルも待っていた。
皆が全員そこにいるのに・・・。類だけがそこにいない・・。
その現実につくしは戸惑う。類の大事にしていたバイオリンが主の帰りを待っている。

類様・・何処に居るんですか?
早く戻って来てください。あなたに話したい事も沢山あるんです・・。
だから…類様・・・・。

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