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beloved 196

日曜日の朝の事だった。
珍しく類が早く目を覚ました。いつもなら
どんなに起こしても起きないのに。

「類?もう起きたの?・・まだ7時前だよ?」

「あっ、うん今日は用事があるんだ。」

「用事?日曜日のこんな朝早くから?」

「エレナと・・クロエに頼まれたんだ。」

「エレナとクロエに?・・・・どういう事?」

「エレナの幼稚園でバザーがあるらしい・・男手が足りないから
手伝って欲しいって・・・。」

「・・・ふーんそれで、そんな話をいつしたの?」

「金曜日の夜だよ。ほら食事中に皆で話してたの聞いて無かった?」

「・・・そう、類は随分クロエ母娘と仲がいいのね?私もしおんもフランス語得意じゃないし
そんな話をしてたなんて全然気づきもしなかったわ。」

「それは、二人にはしおんがお世話になってるし・・。」

「お世話にって・・当たり前じゃない、お金を支払って家庭教師として
ここに来て貰ってるんだもの、それも高いお金を払って・・。毎回夕食までご馳走して・・
類が母子家庭なら賃金は弾んであげようって・・確か十分なお給料払ってるわよね?
その割には・・しおんはフランス語上達もしていなければ・・前よりも
フランス語嫌いになってるみたいだけど?」

「・・ごめん、つくしも知ってると思って話さなかったのは悪かったよ。でも、今日は
もう約束したから行かなきゃ・・。エレナは父親が居ないし・・不憫で可哀想でしょう?」

「不憫で可哀想?・・類はまるで人が変ったみたいね?私としおん以外の事に
そんなに・・動力使うんだね?
どうぞ・・行って来たら?もう時間なんでしょう?」

「あゝうん悪いねつくし。」

類は誰のパパで誰の旦那様なの?
しおんがフランス語上達もしてなければ、前より嫌いになってるって
言ったのに・・そんな事も気にもならないの?
類の家族は私としおんじゃないの?・・クロエとエレナがまるで類の家族みたいって
類は気付いて無いの?

私達夫婦の関係が悪くなり出したのは、最初はこのバザーの手伝いだった、
だけどその次はエレナの幼稚園の運動会で
今日はエレナの誕生日パーティーだと言って・・・。

類は土曜日にエレナのバースデープレゼント買って家に帰って来た。
しおんが自分へのプレゼントかと勘違いして喜んで、箱を開けようとしたら
それはしおんの物じゃないって、目の前でしおんから取り上げた。
しおんは、悲しそうな顔してその類の言葉に吃驚してた。
自分の子供に対してそれは無いわよね?
大人の私だってそんな扱い受けたら・・悲しすぎるわ。

今朝、クロエの家に類は一人で出掛けた。
つくしだって馬鹿じゃない、結婚している類が
妻の私が呼ばれても居ないのにどうして、クロエの娘のエレナの運動会や誕生日パーティーまで
出向かなきゃいけないの?普通は私やしおんを先に呼ぶ筈でしょう?
類だけを呼ぶなんてあり得ない・・。

「マモン・・どうしてパパは今日もいないの?
パパはエレナのパパになっちゃったの?」

「しおん・・マモンは、もう限界だわ。
NYのおじいちゃまの処に行きましょう?
はな枝さん、これからNYに行って来ます。
クルーズ家に泊まるので心配は要りません。
少し考えたいことがあるので・・暫く私達は戻りません。」

「つくし様・・わたくしもお供させて頂きます。
最近の類様の行動には私も・・許せないと思っておりました。」

「はな枝さんは残って下さい。類の世話をお願い・・
私が居なくなって喜ぶのはあのクロエさんでしょう?
この邸に住み込んで妻にでもなる気かも知れないわ・・。
そうなっても仕方ないのかしら?類がその方がいいなら・・。
私もこれから先の事よく考えたいと思うの・・・。
だから、しおんと二人でNYには行くわ。」

「つくし様・・私があの方々をこの邸に呼び寄せたせいで‥
本当に申し訳ございません。」

「いいの‥はな枝さんが悪いわけではないから・・。
夫婦が上手く行かないのはお互いがきっと悪いの。」

つくしは、ケビンにNYに少し滞在させて欲しいと連絡を入れると
直ぐにNYへ飛び立った。

夜になって類はクロエの家から戻って来た。

「はな枝、つくしとしおんは?」

「つくし様は、しおん様を連れてNYのケビン様の処へ行かれました。
暫くは戻らないそうです。」

「NYって・・ケビン会長に何かあったの?病気になったとか?」

「そうではございません・・つくし様としおん様がいらっしゃいませんし
いつお戻りになるか分かりませんので、クロエさんさんには家庭教師を辞めて頂きます。
類様宜しいですよね?」

「えっ?そうなったら彼女達の生活は?」

「今までとても破格なお給料をお出してましたので・・
それで十分では?遠慮などなく図々しく夕食まで食べてたうえに・・
この邸の使用人達には、まるでこの邸の女主人のように横柄な口を利いてましたしね?
類様・・そんな事よりこのままで本当に宜しんですか?
取り返しのつかない事になりますですよ?」

「宜しいって何が?」

「つくし様としおん様の事でございます。つくし様は
類様に愛想を付かれたのですよ?お分かりですか?」

「えっ?俺に愛想をつくって・・俺が何をしたって言うの?」

「ご自分が何をなさって来たかは・・よくお考え下さいませ。」

「・・・・。」



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