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ビスクドール96

「はな枝、本当にごめん・・俺のせいで怪我までさせちゃって・・。」

「?・・・」

はな枝はてっきり類は照明器具を割ったことと、
黙って邸を出て行った事を詫びていると思ったが
それが、違う事にやって気付いた。


類様は怪我をさせたと類は詫びているのだ。
怪我をさせた・・・誰が誰に?
だから、頭で下げてさっきから謝罪の言葉を口にして・・。

「本当に悪かった・・・。」

「・・・。」

「許してくれる?」

本当に悪いことをしたと反省してるのが分かる。

「はい。」

「良かった・・指痛くない?」

「ええ、こんなの大した事ではありません。
お気にされることはございません。」

「でも、硝子で怪我すると中に硝子の破片が残る事もあるって
本当に大丈夫なの?」

類様は勘違いされている。
掃除のときにあの硝子の破片で怪我した思われたんだろう。
ここで、種明かしをするのは得策では無いと感じ
話を合わせた。

「私は大丈夫です‥本当に大した傷ではなく
仕事上、絆創膏を貼っただけですので・・。」

「そう?…本当にごめん。」

「類様、もうお休みください。」

「うん、わかった。」

類は完全に勘違いをしている。
はな枝が指を怪我したのは、庭の薔薇を切った時に
指を棘で刺したのだ。

あの掃除の最中は最新の注意を払って
最新鋭の掃除機を使い、手にはゴム手袋の上にさらに
分厚い軍手を用いて皆は徹底的に掃除をした。
硝子の破片が危険な事は類以上に知っている。

類が気にしてたゴミ箱も直接手で触る事などない。

類が人に頭を下げて謝ると言う事を覚えたのだ。
それがどれ程、はな枝に感動を覚えさせたか言うまでない。



類様に謝る事の大切さや人を思いやる心を教えてくれた方が
いらっしゃる・・・
それは、多分・・・牧野つくし様であろう。

類様は感情を表に出さない人、笑う事さえ怒る事さえしなかった。
だから、心配だった。
ご両親が何時も不在の中、F3の皆様とは違い
ご兄弟の居ない類様はこの広い邸で、何時もお一人だった。
孤独だったのだ。
幾ら使用人がいようが、家族が傍に居ないのは寂しい。
類様が孤立して行くのは当然と言えば当然だった。
その類様を変えてくれた唯一の存在
私は牧野様と類様を何があっても応援すると
その日誓った。



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